⼦どもの頃、私は遊園地よりも美術館が好きな⼦でした。

粘⼟や段ボールで家をつくることに夢中で、祖⽗や⺟が連れて⾏ってくれる展覧会は、私にとって冒険そのものでした。

家には画集やインテリアの本が溢れ、私はページをめくりながら、まだ⾒ぬ理想の空間を想像するのが⽇課でした。

それがいつの間にか、⼈⽣の中⼼になっていたのです。

イギリス留学を経て建築に⽬覚め、⼤阪で設計を学び、現場を経験し、独⽴。

気づけば20 年以上、「誰かの理想」を“現実の空間”としてカタチにしてきました。

そんな中で気づいたのは、空間は⼈⽣を変える装置だということ。

家や店を整えると、そこに暮らす⼈・働く⼈の⼈⽣が、急に加速するように動き始めるのです。

それを何度も⽬にしてきて、私は確信しました。

これはただの“仕事”じゃない。私は、⼈⽣を動かす空間を創る天職に出会っていたんだと。

現在は、⼀級建築⼠の夫とともに設計事務所を営み、住居から店舗、オフィス、リノベーションまで幅広く⼿がけています。

また2016 年には「空創家®」として商標登録し、⾵⽔の学びも深めながら、空間と⼈の「⾒えない関係性」にもアプローチしています。

【理念・哲学】

空間には、⼈の「⼼」を変える⼒があります。

そして美しい空間は、ただ“⽬に映える”だけでなく、そこに在る⼈の思考や感情、時間の質そのものを⾼めるものです。

私は、空間とは「⼈⽣の舞台装置」だと考えています。

そこにどんな気持ちで⽴つのか？

どんな⾃分で居たいのか？

それを⾃由に創造できることを、もっと多くの⼈に知ってほしい。